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1999年原付バイク日本一周の旅「思い出の味」

お題「思い出の味」

  自分にとって思い出の味は1999年までさかのぼる。原付バイクで日本一周をした時に食べた、おにぎりと、うな重。味というよりも、出会った人の思い出に近い。

 

 北海道出身の自分は、仕事を辞めた記念に原付バイクで旅をした。食費はなるべく抑えるために自炊。まず北海道を旅してから青森に入った。

 

 そこから太平洋側を南下していくのだが、北海道と比べて道が狭くテントを張れる場所も見つからない。しょうがないので公衆便所の裏にテントを張り一夜を過ごすことになるのだが、暴走族が公衆便所の駐車場に来てものすごい緊張した。

 

 朝まで一睡もできず、自炊する気力もない。八戸におにぎり屋を見かけて、臭う体でおにぎりを買うことにした。バイクを止めて何にしようか看板を見ていると、松雪泰子そっくりの美人が出てきた。

 

  自分は、こ汚い格好をしていて恥ずかしかったが、おにぎりを注文して店先で食べた。その時、お茶でも飲む?と缶のお茶をいただいた。ほれてまうやろ!である。食べ終わってからお礼を何回も言って出発したが、なんかもうここに住もうか!みたいな気分だった。あのおにぎりは色々な意味で美味しかった。

 

 八戸から南下して、なお一層こ汚くなっていく。福岡まで来たが流石に限界だと思い、素泊まりの民宿に泊まることにした。民宿のおばちゃんに素泊まりの部屋でお願いしますといってすぐさま風呂に入りに行った。

 

 最高に気持ちのいい風呂でさっぱりして、さあ、どこかの食堂で夕飯を食うかと部屋に戻ったら、うな重が置いてあった。おばちゃんは、サービスだよ!と一言言ってどっかに行ってしまった。素泊まりなのにうな重!感激が調味料になって何倍もおいしい夕飯になった。たぶん相当お金が無い様に見えたのかな。出発するときも「もってきな!」とおにぎりをいただいた。もうここに住んじゃおうか!みたいな気分になった。

 

 自分の思い出の味は、八戸のおにぎりと、福島のうな重だった。日本一周して思い出に残っているのはこの2つだけ。人情こそ最大の調味料

 

 その後東日本大震災が起きたが、あの人たちの無事を今でも願っている。